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積立NISA対象国内株式インデックス(日経225/TOPIX/JPX400)徹底比較!おすすめは?

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  • つみたてNISAで国内株式インデックスファンドへの投資を検討しているが、どれを選べばいいか分からない…
  • 国内株式インデックスファンドをまとめて比較したい!
  • 国内株式インデックスファンドを選ぶポイントを知りたい!

これからつみたてNISAを始めるにあたって、比較的馴染みのある国内株式インデックスファンドを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

国内株式インデックスファンドは全部で37本あり、対象指数は以下の3つが存在します。

  • 日経平均株価
  • TOPIX
  • JPX日経400インデックス

連動指数も複数あり、インデックスファンドの本数も多いので、「どれを選んだらいいのか分からない…」と悩んでいる人もいらっしゃるかと思います。

そこで本記事では、つみたてNISA対象の国内株式(日経225/TOPIX/JPX400)インデックスファンド全37本を分かりやすく比較できるように一覧にまとめました。

それぞれの対象指数ごとに純資産総額、コスト、運用成績等がパッと一目で確認できるようになっているので、参考にしていただければ幸いです。

また、インデックスファンドを選ぶ際に確認すべき3つのポイントや結局どのファンドがおすすめなのかについても言及しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

東条翔平
東条翔平

この記事を書いた人

  • AFP資格保有(FP実務経験あり)
  • 過去に大手証券会社に勤務していた経験あり
  • 金融系Webライター

インデックスファンド選びで重視したい3つのポイント

インデックスファンドの選び方が分かる!選ぶ基準は3つのポイントを意識すればOK!

インデックスファンドを選ぶ際には以下の3つのポイントを意識しましょう。

インデックスファンド選びの3つのポイント
  1. コスト
  2. 純資産総額
  3. ベンチマークとの乖離

インデックスファンドは目標とする連動指数が同じ場合、中身は変わらないのでこの3つの基準が大きく差別化できるポイントになります。

①コスト

投資信託にかかるコストは以下の3つがあります。

買付時手数料
投資信託を購入する時に販売会社である証券会社や銀行などで注文を取り次ぎするための対価として支払う手数料のこと。
信託報酬
投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のこと。ただし、別途支払うのではなく、信託財産の中から「純資産総額に対して〇%」といった形で毎日差し引かれる。
信託財産留保額
投資信託を解約する際に投資家が支払う費用のこと。ただし、別途投資家が支払うのではなく、「基準価額に対して〇%」といった形で解約代金から差し引かれる。

つみたてNISAの対象ファンドは「買付時手数料」がかからないので、意識すべきは「信託報酬」と「信託財産留保額」の2つです。

「信託報酬」は投資信託を保有する以上絶対にかかるコストなので、できる限り信託報酬が低いものを選びましょう。

「信託財産留保額」に関してはかかるものとかからないものがあるので、信託財産留保額がかからないものを選ぶようにしましょう。

②純資産総額

インデックスファンドに投資をする場合、できる限り純資産総額が大きいファンドを選ぶのも鉄則です。

理由は以下の2点。

  • 信託報酬が引き下がる可能性がある
  • 繰上償還される可能性が低くなる

純資産総額が大きいと規模のメリット(=スケールメリット)によって経費率を抑えられるようになり、結果として信託報酬が引き下がる可能性があります。

そして、純資産総額が大きいほど繰上償還される可能性が低くなります。

繰上償還
ファンドの運用資産が少なくなり、効率のいい運用が難しくなった場合などに信託期間の途中で運用を中止し、償還すること。繰上償還が決まると、受益者(=ファンドの保有者)に受益権の口数に応じて信託財産が返還される。

せっかく長期の視点で運用をしようと考えているのに、途中で繰上償還してしまうと再度運用の計画を立て直さなければなりません…

以上の2つの観点を踏まえると、純資産総額の目安としては30億円以上が望ましいと言われているので、特に初心者の方はこの数字を意識してみてください。

③ベンチマークとの乖離

これまで紹介してきたコストと純資産総額よりも重要度は落ちますが、ベンチマークとの乖離も確認しておくとさらに良いです。

対象となる指数への連動を目指していても売買のタイミングや偏りなど様々な条件が組み合わさった結果、ファンドの成績がベンチマークとズレてしまうことをトラッキングエラーと言います。

そして、覚えていただきたいのはこのトラッキングエラーは小さいほうがいいということです。

一般的にはいいインデックスファンドはトラッキングエラーが小さく、悪いインデックスファンドはトラッキングエラーが大きくなる傾向があると言われています。

インデックスファンドの運用者の腕の見せ所でもあるので、1つの参考にしていただければと思います。

≫インデックスファンドの選び方が分かる!選ぶ基準は3つのポイントを意識すればOK!

【徹底比較】国内株式インデックスファンド

上記で説明させていただいたインデックスファンドを選ぶ際に意識したい3つのポイントを踏まえて、分かりやすく一覧で比較できる表を作成しました。

冒頭でもお伝えしたように、国内株式インデックスファンドの対象指数は3つあり、合計で37本の商品が展開されています。

日経平均株価
東京証券取引所第一部に上場する国内株式のうち、代表的な225銘柄からなる平均株価指数。日本経済新聞社が公表する。1949年5月以降継続して算出されており、日本を代表する株価指数として世界中で利用されている。
TOPIX(東証株価指数)
東京証券取引所が公表する時価総額加重平均型の株価指数。東京証券取引所第一部に上場する内国普通株式全銘柄を対象とする。1968年1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額の推移を指数化して表す。
JPX日経インデックス400
資本の効率的活用など、グローバルな投資基準に求められる要件を満たす「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される株価指数。算出開始は2014年1月6日。指数算出対象銘柄は原則400銘柄で、東京証券取引所第一部、第二部、マザーズ、ジャスダックの中から時価総額、ROE(自己資本利益率)などをもとに選定される。

それぞれの対象指数ごとにコスト、純資産総額、運用成績を比較できる仕様にしているので、ぜひ参考にしてください。

日経平均株価

日経平均株価

日経平均株価は日本を代表する株価指数であり、ニュース等で報じられる機会も多いのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

東京証券取引所第一部に上場する国内株式の中でも代表的な225銘柄で構成されています。

つみたてNISA対象の日経平均株価に連動するインデックスファンド全19本を以下の表にまとめました。

【横にスクロールできます】

ファンド名設定日決算日純資産総額
【百万円】
信託報酬
【税込】
実質コスト信託財産留保額年率リターン
【1年】
年率リターン
【3年】
年率リターン
【5年】
年率リターン
【10年】
PayPay投信 日経225インデックス2021/3/83月5日4790.143%なし
ニッセイ 日経平均インデックスファンド2016/11/212月15日32,0470.154%0.156%なし-1.04%11.03%9.11%
eMAXIS Slim国内株式(日経平均)2018/2/24月25日19,7640.154%0.161%なし-1.04%11.03%
iFree 日経225インデックス2016/9/89月19日29,4890.154%0.160%なし-1.03%11.09%9.15%
NZAM・ベータ 日経2252020/2/1312月11日730.176%0.185%なし-0.83%
たわらノーロード日経2252015/12/710月12日58,6660.187%0.195%なし-1.04%10.97%9.03%
Smart-i 日経225インデックス2017/8/295月25日3,6600.187%0.207%なし-1.01%10.90%
i-SMT 日経225インデックス(ノーロード)2017/11/2410月20日7640.187%0.196%なし-1.14%10.94%
野村 つみたて日本株投信2017/10/25月12日9,3630.187%0.194%なし-1.20%10.94%
つみたて日本株式(日経平均)2017/8/166月25日35,8680.198%0.205%なし-1.09%10.98%
東京海上・日経225インデックスファンド2016/10/278月6日6,1540.2475%0.275%なし-1.17%10.80%8.86%
ニッセイ 日経225インデックスファンド2004/1/282月15日197,7230.275%0.278%なし-1.16%10.90%9.00%13.63%
農中<パートナーズ>つみたてNISA 日本株式 日経2252017/12/1911月15日3,3940.385%0.392%なし-1.04%10.84%
SMT 日経225インデックス・オープン2010/7/305月10日
11月10日
37,8930.407%0.420%なし-1.35%10.71%8.82%13.50%
しんきん ノーロード日経2252017/10/319月10日1,0130.429%0.445%なし-1.43%10.71%
eMAXIS 日経225インデックス2009/10/281月26日43,6570.440%0.435%なし-1.3210.71%8.82%13.46%
野村 インデックスF・日経2252010/11/269月6日57,4330.440%0.446%なし-1.45%10.67%8.79%13.43%
つみたて日経225インデックスファンド2022/2/142月10日5360.495%なし
朝日ライフ 日経平均ファンド2000/11/3011月15日2,0080.55%0.558%なし-1.33%10.55%8.64%13.23%
ファンド名設定日決算日純資産総額
【百万円】
信託報酬
【税込】
実質コスト信託財産留保額年率リターン
【1年】
年率リターン
【3年】
年率リターン
【5年】
年率リターン
【10年】
【2022/2/10時点】

日経平均インデックスファンドに投資を考えているのであれば以下の3ファンドがおすすめです。

  • ニッセイ 日経平均インデックスファンド
  • eMAXIS Slim国内株式(日経平均)
  • iFree 日経225インデックス

上記3ファンドは信託報酬が0.154%と最安で、純資産総額の規模も十分大きいです。

そして信託報酬が低い分、運用成績も相対的に良くなっています。

上記の3ファンドに関しては、横並びの印象で決定的に突出したものはありません。

なので、この中から自分が好きなファンドを選んでいただければOKです。

ちなみに主要ネット証券3社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)であればいずれのファンドも取り扱っています。

(2022/3/2)日経平均株価に連動する信託報酬が最安のファンド「PayPay投信 日経225インデックス」がつみたてNISAの対象に追加されました。まだ、実績が少ないのでしばらく様子を見ています。

TOPIX(東証株価指数)

TOPIX(東証株価指数)

TOPIXは東京証券取引所第一部に上場する内国普通株式全銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。

日経平均株価は225銘柄に対し、TOPIXは2,183銘柄で構成されているので、日本の株式市場に幅広く投資をしたい場合はTOPIXの方が適しています。

つみたてNISA対象のTOPIX(東証株価指数)に連動するインデックスファンドは全部で13本あります。

【横にスクロールできます】

ファンド名設定日決算日純資産総額
【百万円】
信託報酬
【税込】
実質コスト信託財産留保額年率リターン
【1年】
年率リターン
【3年】
年率リターン
【5年】
年率リターン
【10年】
ニッセイ TOPIXインデックスファンド2015/4/272月20日46,1740.154%0.157%なし6.89%8.89%6.69%
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)2017/2/274月25日45,5550.154%0.159%なし6.89%8.91%
東京海上セレクション・日本株TOPIX2001/9/256月20日26,7620.154%0.295%なし7.28%8.70%6.40%11.45%
Smart-i TOPIXインデックス2017/8/295月25日2,6210.154%0.164%なし6.87%8.83%
iFreeTOPIXインデックス2016/9/89月19日6,9360.154%0.160%なし7.01%8.95%6.72%
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスF2011/12/911月30日61,1730.176%0.184%なし6.86%8.89%6.72%11.77%
たわらノーロード TOPIX2017/3/2110月12日4,1160.187%0.190%なし6.86%8.86%
i-SMT TOPIXインデックス(ノーロード)2018/1/1210月20日1810.187%0.194%なし6.85%8.86%
つみたて日本株式(TOPIX)2017/8/166月25日13,5240.198%0.203%なし6.83%8.87%
SMT TOPIXインデックス・オープン2008/1/95月10日
11月10日
21,2970.407%0.416%0.05%6.63%8.64%6.48%11.62%
eMAXIS TOPIXインデックス2009/10/281月26日16,5490.440%0.442%なし6.58%8.61%6.44%11.58%
野村 インデックスF・TOPIX2010/11/269月6日4,5140.440%0.443%なし6.62%8.62%6.44%11.57%
ニッセイ TOPIXオープン2001/4/272月20日12,6610.550%0.559%0.3%6.52%8.52%6.36%11.51%
ファンド名設定日決算日純資産総額
【百万円】
信託報酬
【税込】
実質コスト信託財産留保額年率リターン
【1年】
年率リターン
【3年】
年率リターン
【5年】
年率リターン
【10年】
【2022/2/14時点】

TOPIX連動インデックスファンドへの投資を考えているのであれば、以下の3ファンドがおすすめです。

  • ニッセイ TOPIXインデックスファンド
  • eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
  • iFree TOPIXインデックス

日経平均インデックスファンドと同様の顔並びですが、上記3ファンドがコスト面では優秀です。

総じてコストが低いので、運用成績も相対的に良くなっています。

上記3ファンドの純資産総額を比較すると「ニッセイ TOPIXインデックスファンド」と「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」が450億円を超えており、多くの支持を集めていることが伺えます。

JPX日経インデックス400

JPX日経インデックス400

JPX日経インデックス400は資本の効率的活用や株主を意識した経営など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たす「投資者にとって投資魅力の高い会社」400社で構成される株価指数です。

東京証券取引所に上場する全銘柄から、過去3期以内に赤字がないことや、3年平均ROEなどの基準をもとに銘柄選定が行われています。

銘柄選定の段階で資本効率や業績といったファンダメンタルズ分析がなされているので、手間暇かけずに魅力的な日本の株式に分散投資をしたいという方にはおすすめです。

つみたてNISA対象のJPX日経インデックス400に連動するインデックスファンドは全部で5本あります。

【横にスクロールできます】

ファンド名設定日決算日純資産総額
【百万円】
信託報酬
【税込】
実質コスト信託財産留保額年率リターン
【1年】
年率リターン
【3年】
年率リターン
【5年】
年率リターン
【10年】
ニッセイ JPX日経400インデックスファンド2015/1/2911月20日4,5880.2145%0.221%なし6.07%9.14%6.50%
iFreeJPX日経400インデックス2016/9/83月22日2,2060.2145%0.221%なし6.18%9.39%6.81%
SMT JPX日経インデックス400・オープン2014/1/214月20日
10月20日
9,2950.407%0.416%なし5.89%9.11%6.58%
eMAXIS JPX日経400インデックス2014/4/11月26日6,1650.440%0.451%なし5.71%9.06%6.52%
野村 インデックスF・JPX日経4002014/3/79月6日8,7590.440%0.455%なし5.87%9.11%6.55%
【2022/2/14時点】

JPX日経400に連動するインデックスファンドへの投資を考えているのであれば、以下の2ファンドがおすすめです。

  • ニッセイ JPX日経400インデックスファンド
  • iFreeJPX日経400インデックス

上記2ファンドがコスト面で最安ですし、その分運用成績も相対的に良くなっています。

ただし、同時点での運用成績を比較すると「iFreeJPX日経400インデックス」の方が少し良いですね。

まとめ:おすすめの国内株式インデックスファンドは?

以上、つみたてNISA対象の国内株式インデックスファンド全37本を徹底比較しました。

比較の表では信託報酬が低い順に並べていますが、コストが低いファンドほど相対的に運用成績が良くなっているということを感じていただけたのではないかと思います。

改めて各指数ごとにおすすめのファンドをまとめておきます。

日経平均株価
・ニッセイ 日経平均インデックスファンド
・eMAXIS Slim国内株式(日経平均)
・iFree 日経225インデックス
TOPIX(東証株価指数)
・ニッセイ TOPIXインデックスファンド
・eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
・iFree TOPIXインデックス
JPX日経インデックス400
・ニッセイ JPX日経400インデックスファンド
・iFreeJPX日経400インデックス

ここで記載している各ファンドは対象指数内でコストが最低水準かつ純資産総額の規模も大きいものばかりです。

国内株式インデックスファンドに関してはどれか突出したものがないため、上記で記載したファンドの中から自分が好きなものを選んでいただけたらと思います。

また、本記事のデータに関しては定期的に情報更新を行なっていきますので、今後も国内株式インデックスファンドの比較の参考として活用いただければ幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

*本記事はあくまで個人が作成した記事であり、情報の確実性を保証するものではありません。また、投資は自己責任でお願いします。

ABOUT ME
東条翔平
資産形成に興味を持ち、学生時代にAFP資格を取得。大学4年生からつみたてNISAをはじめ、現在まで継続中。大手証券会社に勤務していた経験あり。