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【解約すべき?】ひふみプラス(ひふみ投信)が不調と言われる3つの理由

【解約すべき?】ひふみプラス(ひふみ投信)が不調と言われる3つの理由
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日本の中小型株への投資で抜群の成績を上げ、一時脚光を浴びていた「ひふみ投信(ひふみプラス)」ですが、最近はネットで”不調”と言われることも多くなってきました。

既にひふみプラス(ひふみ投信)を保有している人やこれからひふみプラス(ひふみ投信)に投資をしようか考えていた人はなぜひふみプラス(ひふみ投信)が不調と言われているのか理由が気になっているかと思います。

本記事では、ひふみプラス(ひふみ投信)が不調と言われる理由を3つ紹介したうえで、今後のひふみプラス(ひふみ投信)との付き合い方を個人的な見解をもとに解説していきます。

先に結論からお伝えしておくと、ひふみプラス(ひふみ投信)が最近不調と言われる主な理由は以下の3つです。

  • 人気が高まって資金が集まりすぎた結果、投資対象が変わってしまった
  • 短期間で見るとインデックスファンドに負けるケースが散見
  • 近年の日本株の伸び悩み

詳細な理由は後述しますが、これらの理由を踏まえたうえで私は既にひふみプラス(ひふみ投信)を保有している方は急いで解約する必要はないと考えています。

東条翔平
東条翔平
私は2018年よりつみたてNISAを活用して「ひふみプラス」に投資を行っています。また、大手証券会社に勤めていた経験もあります。

最近ひふみプラス(ひふみ投信)が不調と言われる理由が気になっている方やひふみプラス(ひふみ投信)を解約しようか悩んでいる方はぜひ1つの参考にしていただけたらと思います。

ひふみプラス(ひふみ投信)とは

ひふみプラス(ひふみ投信)は、レオス・キャピタルワークスが運用を手掛ける投資信託で主に日本の成長企業に投資を行っています。

レオス・キャピタルワークスは藤野英人さんが代表を務めており、メディアや書籍等を通じて名前をご存知の方も多いのではないでしょうか。

そのレオス・キャピタルワークスに在籍するファンドマネージャーが投資先を厳選し、日経平均株価やTOPIXのような市場平均よりも高いリターンを狙うアクティブファンドがひふみプラス(ひふみ投信)です。

ここまで「ひふみプラス(ひふみ投信)」という表記を用いていましたが、ひふみプラスもひふみ投信もざっくり内容は同じだと考えていただけたらと思います。

どちらも同じ「ひふみ投信マザーファンド」に投資を行っているので、運用成績に大きな差異はありません。

「ひふみ投信」がレオス・キャピタルワークスで口座開設することによって直接購入できる投資信託で、「ひふみプラス」は銀行や証券会社等を通じて購入することができるといった違いがあります。

≫ホルダーだから語れる「ひふみプラス(ひふみ投信)」の特徴とメリット・デメリットを紹介!

ひふみプラスの運用成績(対TOPIX)

では、ひふみプラスの直近の運用成績を確認していきましょう。

2021年10月度の月次レポートよりTOPIXと比較した直近のひふみプラスの運用成績がこちらです↓(ひふみプラスの最新のレポートより)

1ヶ月3ヶ月6ヶ月1年3年設定来
ひふみプラス-1%4.81%4.13%17.31%39.78%427.26%
TOPIX-1.42%6.14%6.51%29.38%30.45%240.04%
【2021年10月29日時点】

数値を比較すると、特にここ1年間はTOPIXに劣った運用成績であることが分かると思います。

3年や設定来といった長期のスパンで見るとひふみプラスはTOPIXを圧倒していますが、確かに最近の運用成績は不調と言わざるを得ませんね。

ひふみプラス(ひふみ投信)が不調と言われる3つの理由

では、ひふみプラス(ひふみ投信)が不調と言われる理由について深堀していきたいと思います。

冒頭でお伝えしたように、ひふみプラス(ひふみ投信)が最近不調と言われる大きな要因は以下の3つに集約されます。

  • 人気が高まって資金が集まりすぎた結果、投資対象が変わってしまった
  • 短期間で見るとインデックスファンドに負けるケースが散見
  • 近年の日本株の伸び悩み

人気が高まりすぎた結果、投資対象が変わってしまった

ひふみプラス(ひふみ投信)が不調と言われるようになった最大の理由は知名度が上がって爆発的な人気を得てしまったことだと思います。

ひふみ投信は自分たちが実際に足を運び、経営者との対話や会社の雰囲気などの情報を精査したうえで、今後業績の拡大が見込まれるであろう国内の中小型株に投資を行うことで高い運用成績を上げていました。

2017年より前はひふみ投信は知る人ぞ知る優良ファンドだったんですが、2017年以降はカンブリア宮殿などで取り上げられ、一気に「すごいファンドがある」と知名度が急上昇してしまったんです。

以下にひふみプラスの純資産総額の月次推移を載せてみましたが、2017年から純資産総額が急上昇していることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

ひふみプラスの純資産総額推移
引用元:ひふみプラス月次運用レポート

このように人気が高まって資金が集まりすぎた結果、投資対象の変更を余儀なくされることになってしまったのです。

どういうことかというと、人気が出る前のひふみ投信の規模であれば、これまで通りまだあまり知られていない有望な会社だけに投資ができたんですが、人気の高まりを受けて大量の資金を運用しなければならなくなったことによって国内の大型株式や海外の株式などにも投資をしないと運用が回らなくなったのです。

国内の大型株式への投資が悪いということではありませんが、大型株式というのは既に企業規模も大きくなっていて成熟している会社が多くなります。

投資対象に大型株式を組み込む割合が増えていったことで、これまでひふみが得意としていた中小型株のような急成長が期待しづらくなってしまいました。

これまでは中小型株への投資で高い運用成績を出していたのに、大型株の比率も高めなければ投資家の資金を運用できないといった構造の変化を受けて投資成績も鈍化してしまったんですね。

この点がひふみプラス(ひふみ投信)が不調と言われるようになった最大の理由と考えられます。

短期間でみるとインデックスファンドに負けるケースが散見

ひふみプラス(ひふみ投信)が不調と言われる理由の2つ目が短期間でみるとインデックスファンドに負けるケースが散見されるようになったからです。

既にご覧いただいたようにひふみプラスは直近1年間TOPIXに負ける運用が続いています。

ひふみのようなアクティブファンドはインデックスファンドよりも高いコストを払っているので、投資家としても当然インデックスファンドよりも高いリターンを期待します。

ところが、直近1年間はインデックスファンドに負けるような冴えない成績が続いていることも多く、成績に満足できない方々がSNSやネットの書き込み等で不満を口にするケースも増えてきました。

もしかすると、SNS等でひふみプラス(ひふみ投信)の悪い評判を見て、心配してこの記事に辿り着いた方もいらっしゃるかもしれません。

アクティブファンドは必ずしもインデックスファンドに勝てるという訳ではありませんし、インデックスファンドに負けるような運用が続いてくると叩かれるケースも増えてくるので注意が必要です。

近年の日本株の伸び悩み

3つ目の理由が近年の日本株の伸び悩みです。

以下に日経平均株価とTOPIXの2012年∼2020年の年間上昇率をまとめました。

日経平均株価TOPIX
201222.90%18%
201356.70%51.50%
20147.10%8.10%
20159.10%9.90%
20160.40%-1.90%
201719.10%19.70%
2018-12.10%-17.80%
201918.20%15.20%
202016.00%4.80%
【年間上昇率】

ひふみプラスは2012年5月28日に設定されているのですが、2013年には相場全体が大きく上昇したという点も大きな味方となっています。

そしてひふみプラス(ひふみ投信)に人気が出てきだした頃(2017∼2018)に投資をした人というのは市場に参入したタイミングも悪かったんですね。

東条翔平
東条翔平
私も2018年頃からひふみプラスを持っていたので覚えていますが、基準価額の伸びもイマイチでしたし、特に2018年の年末付近の相場暴落時はひふみが叩かれるツイートを見かける回数が多かったです。

あくまで結果論ではありますが、ひふみプラス(ひふみ投信)に人気が出る前は相場もある程度良かったのに対し、ちょうど人気絶頂といった場面では相場が悪かったという点も考慮する必要があります。

ひふみプラス(ひふみ投信)は解約すべきか?

上記のような理由からひふみプラス(ひふみ投信)は不調と言われることが多くなりましたが、今ひふみプラスやひふみ投信を持っている方は解約すべきなのでしょうか。

あくまで私個人の意見ではありますが、現金が必要である場合を除いて無理に解約する必要はないと考えています。

その理由は、投資信託は中長期で運用の成果を見る必要があり、中長期の視点で見ればひふみ投信(ひふみプラス)は優秀なファンドだからです。

そもそも投資信託は個別株での運用とは違って長期での保有に向いており、数年から数十年といった中長期の期間で評価されるべき商品です。

中長期という投資の視点を踏まえるとひふみ投信(ひふみプラス)は非常に優秀で、長期投資向きの商品であることが分かります。

以下にひふみ投信の期間別のトータルリターン、標準偏差、シャープレシオ、MS(モーニングスター)レーティングをまとめました。

1年3年(年率)5年(年率)10年(年率)
トータルリターン17.07%11.60%13.31%17.71%
カテゴリー順位68位(86本中)38位(82本中)25位(69本中)4位(40本中)
標準偏差11.0716.4614.8915.35
カテゴリー順位6位(86本中)14位(82本中)12位(69本中)3位(40本中)
シャープレシオ1.540.70.891.15
カテゴリー順位54位(86本中)31位(82本中)16位(69本中)1位(40本中)
【2021/10/30時点】

こちらをご覧いただければ、ひふみ投信は期間が長期に及ぶほど素晴らしい運用成績を上げていることをご理解いただけるのではないでしょうか。

特に10年という期間で評価すると秀逸で、同じ国内中型グロースというカテゴリーでトータルリターンは17.71%で4位、標準偏差(リスク)は15.35で3位、運用の効率性を示すシャープレシオは1.15で1位となっています。

まさにひふみ投信の最大の特徴とも言える”守りながらふやす”運用が長期にわたって発揮できていますね。

なので、まだ比較的保有期間が短くてひふみ投信(ひふみプラス)を解約しようか悩んでいる方は現段階では急いで解約する必要はないと思っています。

まとめ:ひふみプラス(ひふみ投信)を急いで解約する必要はない

以上、ひふみプラス(ひふみ投信)が不調と言われる3つの理由を紹介し、それらの背景を踏まえた上でひふみプラス(ひふみ投信)を解約すべきかどうかについて個人的な意見を述べさせていただきました。

本記事で説明させていただいたように、直近のひふみプラス(ひふみ投信)は冴えない運用成績が続いており、不調と言われることが増えてきました。

ただ、ひふみプラス(ひふみ投信)はアクティブファンドとして運用の柔軟性を活かして市場がパニックに陥った際は現金比率を高めるといった行動も取っていますし、ひふみが掲げる”守りながらふやす”運用も長期的に実践できていると感じています。

また、レオス・キャピタルワークス直販のひふみ投信は保有期間が長期に及ぶほど信託報酬が引き下がる仕組みも設けられているので、コスト面でも長期投資に向いていると言えます。

現段階では、ひふみプラス(ひふみ投信)を急いで解約する必要はないかと思っているので、あくまで個人的見解ではありますがひふみプラス(ひふみ投信)を売却しようか悩んでいた人は少しでも参考にしていただければと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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以下の記事でひふみプラスの基本情報や組入銘柄、運用成績、評判、今後の見通しをまとめておりますので、ひふみプラスの評価や評判が気になる方は併せて参照してください。

ABOUT ME
東条翔平
資産形成に興味を持ち、学生時代にAFP資格を取得。大学4年生からつみたてNISAをはじめ、現在まで継続中。大手証券会社に勤務していた経験あり。