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【徹底評価】キャピタル世界株式ファンドの評判は?DC年金つみたて専用はつみたてNISAの対象に

【徹底評価】キャピタル世界株式の評判は?DC年金つみたて専用はつみたてNISAの対象に
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全世界株式に投資を行うアクティブファンドの中でも非常に有名な「キャピタル世界株式ファンド」。

1931年からおよそ90年にわたって資産運用業に携わり、米国のアクティブファンド残高でNo.1を誇るキャピタル・グループが運用している注目ファンドです。

また、同じマザーファンドに投資をする「キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)」は2021年10月に金融庁からつみたてNISAの対象商品(アクティブファンド)として認められるようになりました。

そんな「キャピタル世界株式ファンド」の中身を詳しく知りたいという方や新しくつみたてNISAの対象となった「キャピタル世界株式(DC年金つみたて専用)」が気になっているという方もいらっしゃると思います。

そこで、本記事では「キャピタル世界株式ファンド」の基本情報から特徴、組入銘柄、運用成績、評判を紹介します。

また、新しくつみたてNISAのラインナップに追加された「キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)」についても紹介しています。

キャピタル世界株式ファンドについて理解を深められる内容となっておりますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

東条翔平
東条翔平
私は2018年よりつみたてNISAでの資産運用を開始し、つみたてNISAに関する情報発信を行っています。過去には大手証券会社に勤務していた経験もあり、キャピタル世界株式ファンドも取り扱っていました。

キャピタル世界株式ファンドの基本情報

「キャピタル世界株式ファンド」の基本情報をまとめました。

ファンド名キャピタル世界株式ファンド
運用会社キャピタル・インターナショナル
設定日2007年10月29日
決算日毎年8月20日
購入時手数料3.3%(上限)
信託報酬1.694%
実質コスト1.695%
信託財産留保額なし
備考R&Iファンド大賞2021
最優秀ファンド賞【NISA/外国株式コア部門】
【2021/11/28時点】

1931年に創業し、以来90年にわたって資産運用業に携わっているキャピタル・グループが運用を手掛けています。

キャピタル・グループはまだ日本では知名度があまりないものの、投資先進国アメリカにおいてはアクティブファンドの純資産残高で1位を誇っている非常に信頼が厚い資産運用会社なのです。(*2位はフィディリティ、3位はバンガード)

キャピタル世界株式ファンドの設定日は2007年10月29日で、決算日は毎年8月20日となっています。

購入時手数料は上限3.3%ですが、楽天証券などの主要ネット証券を使えば買付に手数料はかかりません。

アクティブファンドなので信託報酬は1.694%と高く設定されており、この点が大きなデメリットと言えるでしょう。

信託財産留保額(解約時に差し引かれるコスト)はありません。

キャピタル世界株式ファンドの特徴

キャピタル世界株式ファンドの主な特徴は以下の2つです。

  1. マルチナショナル企業へ投資
  2. 45年を超える長期の運用実績

①マルチナショナル企業へ投資

キャピタル世界株式ファンドは全世界の株式に投資を行っていますが、最大の特徴はマルチナショナル(多国籍)企業への投資を行っているということです。

マルチナショナル企業は、グローバルにビジネス基盤を確立し、通貨や国際的な法規制、会計や物流、文化・言語などの違いに優れた適応力を有しています。

アマゾンドットコムやマイクロソフトのような企業をイメージしていただければ分かりやすいのではないでしょうか。(組入銘柄は後述)

このマルチナショナル企業は成長段階、成熟段階の長期にわたって投資対象になることから、マルチナショナル企業への投資を通じて世界経済の長期的潮流や成長産業の変化を捉えていくことになります。

日本でもサービスや商品を提供していて誰もが知っているような長期投資にふさわしい企業がズラリと並んでいるので安心です。

②45年を超える長期の運用実績

キャピタル世界株式マザーファンドを通じて投資がなされている米国籍の「キャピタル・グループ・ニューパースペクティブ・ファンド(LUX)」は45年を超える長期の運用実績があります。

以下にキャピタル・グループ・ニューパースペクティブ・ファンド(LUX)の運用戦略と全世界株式(MSCIワールド・インデックス)の期間騰落率をまとめてみました↓

当運用戦略全世界株式超過収益率
過去1年36.10%33.30%2.80%
過去3年20.70%14.00%6.70%
過去5年21.50%15.70%5.80%
過去10年20.00%15.50%4.50%
運用開始来11.70%6.90%4.80%
【2021年8月末時点】

これまで様々な市場環境に対応しながら良好な運用実績を出していることが分かります。(インデックス比)

また、ポートフォリオの半分以上が5年以上保有している銘柄ということもあり、しっかりと長期投資を体現している点もポイントです。

45年を超える運用実績に加えて、しっかりとした長期投資の理念を掲げ、体現していることから長期投資を考えている人にはかなり安心して持てる商品だと思います。

キャピタル世界株式ファンドの組入銘柄

キャピタル世界株式ファンドの2021年10月29日時点の組入上位10銘柄がこちらです↓

 銘柄ティッカー業種組入比率
1テスラTSLA一般消費財・サービス7.60%
2マイクロソフトMSFT情報技術3.80%
3アマゾン・ドット・コムAMZN一般消費財・サービス2.80%
4台湾積体電路製造TSM情報技術2.80%
5アルファベットGOOGLコミュニケーション・サービス2.70%
6メタ・プラットフォームズFBコミュニケーション・サービス2.60%
7ASMLホールディングスASML情報技術2.60%
8JPモルガン・チェースJPM金融1.40%
9ネットフリックスNFLXコミュニケーション・サービス1.30%
10ペイパル・ホールディングスPYPL情報技術1.30%
【2021/10/29時点】

誰もが知るマルチナショナル企業がズラリと並んでいますね。

全組入銘柄は304銘柄となっており、かなり幅広く投資がなされていることが分かります。

地域別の構成比でみると、北米が61%、欧州が25%、日本は3%となっています。

業種もかなり幅広いですが、上位の3業種をみると1位が情報技術(23.7%)、2位が一般消費財・サービス(20.4%)、3位がヘルスケア(11%)となっています。

決算期ごとの運用成績

キャピタル世界株式ファンドの直近9年間における決算期の運用成績をまとめてみました。

基準価額期中騰落率純資産総額(百万円)
2013/8/20(6期)7,76643.80%3,826
2014/8/20(7期)9,22818.80%3,845
2015/8/20(8期)10,95018.70%3,355
2016/8/22(9期)8,795-19.70%10,182
2017/8/21(10期)10,98724.90%77,824
2018/8/20(11期)12,63515.00%98,611
2019/8/20(12期)12,513-1.00%86,126
2020/8/20(13期)15,51424.00%112,662
2021/8/20(14期)20,85234.40%188,745

基準価額や純資産が伸び悩んでいた時期も過去にはありましたが、直近は右肩上がりの傾向が続いています。

14期(2021/8/20)時点で純資産総額は1887億円に到達しており、規模も非常に大きいですね。

続いてキャピタル世界株式ファンドの1年、3年、5年、10年といった期間別のトータルリターン、標準偏差、シャープレシオをまとめました。

1年3年(年率)5年(年率)10年(年率)
トータルリターン50.46%24.79%20.34%16.37%
カテゴリー順位55位(309本中)42位(211本中)15位(158本中)11位(86本中)
標準偏差12.218.716.4516.89
カテゴリー順位98位(309本中)107位(211本中)93位(158本中)47位(86本中)
シャープレシオ4.141.331.240.97
カテゴリー順位42位(309本中)27位(211本中)15位(158本中)15位(86本中)
【2021/10/31時点】

相場がよかったとはいえ、中長期のスパンで見ると年率20%前後のリターンを上げているのはさすがです。

標準偏差は16~18くらいで推移していますが、株式市場に長く居続けるのであればこれくらいの値動き(リスク)は許容しなければなりません。

運用の効率性を示すシャープレシオも優秀の目安とされる1を超えているので素晴らしいですね。

2021年にはR&Iファンド大賞2021のNISA/外国株式コア部門で最優秀ファンド賞投資信託/外国株式コア部門で優秀ファンド賞も獲得しており、外部からの評価も非常に高くなっています。

【評判】月次の資金流出入額に注目

キャピタル世界株式ファンドの評判を客観的に知るために月次の資金流出入額のグラフを見ていきましょう。

ファンドの資金が流入しているということはキャピタル世界株式ファンドを購入している人が多くなっているということですし、逆に資金が流出している場合は運用成績に満足できずに解約した、もしくは利益確定等で売りが出ているという風に読み取れます。

以下が2021年10月31日時点のキャピタル世界株式ファンドの月次資金流出入額のグラフです。

キャピタル世界株式ファンドの月次資金流出入の推移
引用元:モーニングスター

2018年と2019年は資金の流出が目立っていますが、2020年、特に2021年は大きく資金が流入しています。

運用成績面や月次の資金流出入の推移を見ても、キャピタル世界株式ファンドは非常に評判がいいと言えるのではないでしょうか。

キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)がつみたてNISAの対象に

これまで見てきたようにキャピタル世界株式ファンドはアクティブファンドとして非常に成績も評判もいいファンドなんですが、つみたてNISAには非対応だったんですよね…

ただ、2021年10月に金融庁より「キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)」がアクティブファンドとしてつみたてNISAの対応商品に追加されることになりました。

「キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)」は「キャピタル世界株式ファンド」と同じマザーファンドを通じて「キャピタル・グループ・ニューパースペクティブ・ファンド(LUX)(クラスC)」に投資を行っています。

つまり、「キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)」に投資をするとつみたてNISAを活用してこれまで紹介してきたキャピタル世界株式ファンドと同じ運用成果が期待できるということです。

以下に「キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)」の基本情報をまとめています。

ファンド名キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)
運用会社キャピタル・インターナショナル
設定日2016年4月21日
決算日毎年8月20日
購入時手数料なし
信託報酬1.078%
信託財産留保額なし
つみたてNISA対応
iDeCo対応
備考R&Iファンド大賞2021
【iDeCo・DC/外国株式コア部門】最優秀ファンド賞
リフィニティブ・リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2021
【確定拠出年金部門/株式型グローバル】最優秀ファンド賞(2年連続)
【2021/11/28時点】

キャピタル世界株式ファンドを毎月一定額積立していきたいと考えている方はつみたてNISAを活用して「キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)」に投資するのがおすすめです。

つみたてNISAの対象ファンドということもあって、信託報酬も1.078%とアクティブファンドとしては低く設定されています。

まとめ:金融庁にも認められた優秀なアクティブファンド

以上、キャピタル世界株式ファンドの基本情報から特徴、組入銘柄、運用成績、評判を紹介させていただきました。

改めてまとめると、キャピタル世界株式ファンドは運営するキャピタル・グループの歴史や実績にも信頼がおけますし、直近の運用成績等を踏まえても非常に優秀なアクティブファンドだと思います。

また、キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)がつみたてNISAの対象ファンドにも認定されるなど金融庁からもコスト面や運用面での優秀さが認められました。

投資初心者の方にはインデックスファンドをおすすめしてはいますが、アクティブファンドで世界の株式に広く投資をしてみたいという方には「キャピタル世界株式ファンド」は非常におすすめできる商品です。

本記事がキャピタル世界株式ファンドに興味を持たれている方の参考に少しでもなれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

【免責事項】
・本記事は投資に関する情報の提供を目的に作成したものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。
・また、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものでもありません。
・投資は自己責任でお願いします。

ABOUT ME
東条翔平
資産形成に興味を持ち、学生時代にAFP資格を取得。大学4年生からつみたてNISAをはじめ、現在まで継続中。大手証券会社に勤務していた経験あり。