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積立NISAを始める前に目標の運用利回りを計算しておこう!【パターン別に解説】

積立NISAを始める前に目標の運用利回りを算出する方法
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つみたてNISAで投資しようと考えているファンド、なんとなくで選んでいませんか?

自分の資産形成の目標と合致したファンドが選べていれば問題はないのですが、もし自分の投資目的に適さないファンドで運用を続けていると途中で運用を止めてしまう可能性があるので注意が必要です。

そこで本記事では、自身の資産形成の目的を明確にし、その目的に沿った目標の利回りを算出する方法を紹介します。

つみたてNISAを始める前にこの作業を行うことで、自身の資産形成の目的に合致したファンドを選べるようになり、長期にわたって運用を継続しやすくなります。

東条翔平
東条翔平
2018年につみたてNISAを始め、過去に大手証券会社に勤めていた私が分かりやすく解説させていただきます。

つみたてNISAを最良のステップで始めるために重要な部分ですので、ぜひ最後までご覧ください。

事前に目標とする利回りを計算した方がいい理由

資産形成の目的に沿って目標とすべき運用利回りを算出する方法を紹介していきたいと思いますが、まずはなぜこの作業が重要なのかについて簡単に触れておきます。

それはつみたてNISAを始める目的と目標の運用利回りを明確にしておくことで、ファンド選びが間違いにくくなるからです。

目的と商品(投資信託)が違ったまま運用していると、人によっては過度なリスクを取りすぎている場合があり、途中で運用を止めてしまうケースが散見されます。

例えば、毎月33,000円積み立てて20年後に1000万円にしたいといった明確な目標がある場合。(累計の投資元本は792万円)

この目標を達成するには年率2.3%の利回りを狙って運用すればいいわけなんですが、何も知らずに5%くらいの利回りが狙える商品に手を出すとその分リスク(値動き)も上がってしまうので、途中で値動きに耐えられなくなって手放してしまう可能性があります。

また、逆パターンで目標とするべき金額に到達するのに年率5%の利回りが必要なのに、安全性を重視して年率2%の利回りしか期待できない商品に投資した結果、目標に全く到達せずにモチベーションが下がるということも考えられます。

このように自身の資産形成の目標と商品(ファンド)の相違をできる限り減らして、適切な資産運用を行うために事前に自身の目標とすべき運用利回りを把握する必要があるのです。

積立NISAで目標とすべき運用利回りを計算する方法

では、つみたてNISAを始める前に目標とするべき運用利回りを計算する方法を2つのパターンに分けて解説していきます。

以下の2パターンはつみたてNISAを始める前と取り崩す際に使える考え方ですので、ぜひ参考にしていただければと思います。

  • 【パターン①】これから資産形成していく
  • 【パターン②】資産を運用しながら取り崩す

【パターン①】これから資産形成していく

資産形成の手段としてつみたてNISAを活用するといった人が大半なのではないかと思います。

東条翔平
東条翔平
私も将来の資産形成のためにつみたてNISAを始めたのでこのパターンです。

これから資産形成に取り組むためにつみたてNISAを始めた人は以下の3つの項目を明確にできていれば目標とすべき運用利回りが算出できます。

  1. 目標の金額
  2. 目標の期間
  3. 毎月の積立可能額

例えば、現在40歳で退職予定として考えている60歳の時に老後の資金として2000万円用意したいといったケースで考えてみましょう。

現預金は現時点で500万円あり、つみたてNISAを活用して毎月33,000円積み立てを行っていくことを計画するとします。

この例の場合、先ほど紹介した3つの項目は以下のように整理できます。

  1. 目標の金額:1500万円(=2000万円-500万円)
  2. 目標の期間:20年(=60歳-40歳)
  3. 毎月の積立可能額:33,000円

これらの項目が明確になると、モーニングスターの金融電卓(運用-利回り)に数値を入力することで目標とすべき運用利回りが把握できるようになります。

以下の画像が実際に入力した結果です↓

目標の運用利回りを算出
目標の運用利回りを算出した結果

以上のシミュレーション結果より、この例で取り上げた人は年率5.9%程度の運用利回りを狙って商品を選定すると目標と商品のズレが生じにくくなって適切な資産運用に近づきます。

【パターン②】資産を運用しながら取り崩す

続いて資産を運用しながら取り崩していくケースで考えてみましょう。

資産を運用しながら取り崩していく場合、目標の運用利回りを算出するために必要な項目は以下の3つです。

  1. 運用資産額
  2. 毎月の取り崩し金額
  3. 運用する期間

例えば、現在60歳で資金が2000万円あり、20年間にわたって毎月10万円ずつ取り崩していく計画を立てたとしましょう。

この場合、先ほど紹介した3つの項目は以下のように整理できます。

  1. 運用資産額:2000万円
  2. 毎月の取り崩し金額:10万円
  3. 運用する期間:20年

これらの項目が明確になると、モーニングスターの金融電卓(取り崩し-利回り)に数値を入力することで目標とすべき運用利回りが把握できるようになります。

以下の画像が実際に入力した結果です↓

目標の運用利回りを算出【資産を取り崩す場合】
以上のシミュレーション結果より、このような資産を取り崩していく計画を立てた人は年率1.8%程度の運用利回りを狙って商品を選定すると目標に近い形で資産を取り崩せる可能性が高くなります。

2つのパターン別に目標の運用利回りを算出する方法を紹介させていただきましたが、つみたてNISAを始める際にパターン①の算出方法を使っていただき、長期で資産が増えたあとはパターン②の考え方で資産を取り崩していただければより長期にわたって資産を有効活用できると思います。

目標の運用利回りに合ったファンドを選ぶ

自身の資産形成の目的に照らし合わせて目標とすべき運用利回りが分かったら、その運用利回りに適したファンドを選びましょう。

とはいえ、目標の運用利回りが分かったとしてもどの商品が自分に適しているのかは判別しづらいですよね…

そんなときはモーニングスターのかんたんファンド検索を使うと便利です。

先ほどのパターン①の条件と同じように入力をすると、以下のような結果が出てきます。

モーニングスターの簡単ファンド検索の結果画面①

この場合、目標の運用利回りが5%を超えているため「積極運用タイプ」が推奨され、おすすめのポートフォリオの比率が算出されます。

そして、「STEP2:ポートフォリオを組み立てる」を選択すると各資産ごとにおすすめのインデックスファンドが以下のように提示されます。

モーニングスターの簡単ファンド検索の結果画面③

「信託報酬が低い順」もしくは「パフォーマンスの高い順」で並べ替えられます。

つみたてNISAの対象となっているかどうかは自分で確認する必要がありますが、自分の目的に沿ったファンドを絞りやすくなるのでぜひ有効活用してみてください。

まとめ:目的に沿った最適な資産形成を

以上、つみたてNISAを始める前に確認しておきたい目標利回りの算出方法について紹介させていただきました。

つみたてNISAは自分の資産を大切に運用するプロジェクトの一種なので、しっかりと目的を明確に適切な運用方法で行っていくことが望ましいです。

つみたてNISAを始めようとしていたものの、どうやってファンドを選んでいいか分からないといった方も多いと思います。

そのような方はぜひ本記事を参照に、自身の目標利回りを算出して、その目的に沿ったファンドを選んでいただくと最適な資産形成ができるでしょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
東条翔平
資産形成に興味を持ち、学生時代にAFP資格を取得。大学4年生からつみたてNISAをはじめ、現在まで継続中。大手証券会社に勤務していた経験あり。