つみたてNISAやiDeCoの投資対象として「大和住銀DC国内株式ファンド」を検討している人もいらっしゃると思います。
そのような方は特に「大和住銀DC国内株式ファンド」の評価や評判が気になっているのではないでしょうか?
そこで、本記事では「大和住銀DC国内株式ファンド」の基本情報や特徴、組入銘柄、運用成績、評判を紹介していきます。
これから「大和住銀DC国内株式ファンド」に投資をしようか迷っている人や既に保有していて今後どうすべきか悩んでいる人にとって参考になる内容かと思いますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
- ファンダメンタル価値比割安性(バリュー)を重視し、収益性・成長性を勘案したアクティブ運用を行っているファンド
- 国内大型バリューというカテゴリー内では相対的に非常に優秀な成績を残している
- つみたてNISAを利用して国内の大型バリュー株に絞って投資をしたい場合に限って検討の余地あり
大和住銀DC国内株式ファンドの基本情報
まずは「大和住銀DC国内株式ファンド」の基本情報をまとめました。
ファンド名 | 大和住銀DC国内株式ファンド |
運用会社 | 三井住友DSアセットマネジメント |
設定日 | 2006年10月23日 |
決算日 | 毎年1月27日 |
購入時手数料 | なし |
信託報酬 | 1.045% |
実質コスト | 1.054% |
信託財産留保額 | なし |
つみたてNISA | 対応 |
iDeCo | 対応(ジブラルタ生命保険) |
備考 | R&Iファンド大賞2021 最優秀ファンド賞【iDeCo・DC国内株式バリュー】 |
「大和住銀DC国内株式ファンド」は三井住友DSアセットマネジメントが運用を手掛けています。
設定日は2006年10月23日で決算日は毎年1月27日となっています。
購入時手数料と信託財産留保額(解約時にかかるコスト)はありません。
信託報酬は1.045%と定められており、売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用を加味した実質コストは1.240%となっています。
アクティブファンドなので、コストが高い点には注意が必要です。
つみたてNISAやiDeCoの対象商品にも選ばれています。
大和住銀DC国内株式ファンドの特徴
「大和住銀DC国内株式ファンド」の特徴は、ファンダメンタル価値比割安性(バリュー)を重視し、収益性・成長性を勘案したアクティブ運用を行っているということです。
投資対象は国内の株式となっており、TOPIX(東証株価指数・配当込み)を中長期的に上回る投資成果を目指しています。
基準日 | ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | 2021/10/29 | -3.5% | -3.6% |
3ヶ月 | 2021/8/31 | 1.6% | -0.8% |
6ヶ月 | 2021/5/31 | 4.8% | 1.3% |
1年 | 2020/10/30 | 23.3% | 12.2% |
3年 | 2018/11/30 | 34.9% | 24.1% |
設定来 | 2006/10/23 | 75.6% | 60.0% |
2021年11月の月報より期間別の対ベンチマーク(TOPIX)との運用成績を上図にまとめましたが、中長期的にはTOPIXを上回る成績を残しています。
銘柄の選定方法に関しては、まずは財務・流動性等の基準によって投資先企業の絞り込みを行い、サステナビリティについて、社会的信用に関する行為等、重大な問題が生じた銘柄を除外します。
その後は、「バリュエーション比較」と「ファンダメンタル判断」の組み合わせで銘柄を選択し、トップ・ダウンアプローチとアナリスト等によるボトムアップを融合することで業種別・規模別配分を決定しています。
大和住銀DC国内株式ファンドの組入銘柄
上記の運用プロセスによって選別されたファンドの組入上位10銘柄がこちらです。
銘柄 | 業種 | 組入比率 | |
1 | 日本電信電話 | 情報・通信業 | 5.70% |
2 | トヨタ自動車 | 輸送用機器 | 5.30% |
3 | ソニーグループ | 電気機器 | 5.30% |
4 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 銀行業 | 5.20% |
5 | 豊田自動織機 | 輸送用機器 | 4.50% |
6 | 商船三井 | 海運業 | 3.40% |
7 | 第一生命ホールディングス | 保険業 | 3.30% |
8 | 日立製作所 | 電気機器 | 3.00% |
9 | 日本ユニシス | 情報・通信業 | 2.90% |
10 | TDK | 電気機器 | 2.80% |
日本を代表する企業の中でも割安に放置されている銘柄がズラリと並んでいますね。
全体の組入銘柄数は76となっており、組入上位3業種を見ると、1位が「電気機器」で20.2%、2位が「情報・通信業」で13.6%、3位が「輸送用機器」で12.6%となっています。
決算期ごとの運用成績
「大和住銀DC国内株式ファンド」の直近9年間の運用成績をまとめました。
基準価額 | 期中騰落率 | 純資産総額(百万円) | |
2013/1/28(7期) | 6,612 | 22.70% | 2,381 |
2014/1/27(8期) | 9,054 | 36.90% | 3,786 |
2015/1/27(9期) | 10,461 | 15.50% | 5,663 |
2016/1/27(10期) | 10,428 | -0.30% | 6,739 |
2017/1/27(11期) | 11,689 | 12.10% | 9,176 |
2018/1/29(12期) | 14,735 | 26.10% | 13,488 |
2019/1/28(13期) | 12,187 | -17.30% | 12,932 |
2020/1/27(14期) | 14,001 | 14.90% | 15,863 |
2021/1/27(15期) | 15,450 | 10.30% | 18,908 |
基準価額と純資産総額ともに緩やかな上昇が続いています。
ここ数年はバリュー株よりもグロース株の方が上昇する相場となっていたので、そこまで大きな上昇にはなっていませんね。
続いて「大和住銀DC国内株式ファンド」の1年、3年、5年、10年といった期間別のトータルリターン、標準偏差、シャープレシオをまとめました。
1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) | |
トータルリターン | 23.26% | 10.50% | 9.90% | 13.02% |
カテゴリー順位 | 20位(105本中) | 6位(102本中) | 4位(98本中) | 7位(78本中) |
標準偏差 | 11.06 | 15.9 | 14.44 | 16.53 |
カテゴリー順位 | 10位(105本中) | 6位(102本中) | 10位(98本中) | 16位(78本中) |
シャープレシオ | 2.1 | 0.66 | 0.69 | 0.79 |
カテゴリー順位 | 9位(105本中) | 3位(102本中) | 3位(98本中) | 3位(78本中) |
3年、5年、10年といった中長期スパンでは年率10%前後のリターンとなっており、同じ国内大型バリューのカテゴリー内では相対的に優秀な成績を残しています。
運用の効率性を示すシャープレシオについては優秀なファンドの目安とされる1を割ってはいるものの、同じカテゴリー内で比較すると優秀です。
モーニングスターのレーティングも同じカテゴリー内の上位10%のファンドにしか付与されない最高ランクの☆5を獲得しています。
国内大型バリューに分類される投資信託の中では優秀なファンドですが、国内の大型バリュー自体があまり上昇していないといった感じですね。
【評判】月次の資金流出入の推移
「大和住銀DC国内株式ファンド」の評判を客観的に知るために月次の資金流出入額のグラフを見ていきましょう。
ファンドの資金が流入しているということは「大和住銀DC国内株式ファンド」を購入している人が多くなっているということですし、逆に資金が流出している場合は運用成績に満足できずに解約した、もしくは利益確定等で売りが出ているという風に読み取れます。
以下が2021年11月30日時点の「大和住銀DC国内株式ファンド」の月次資金流出入額のグラフです。
資金流出に転じている局面が多少見られるものの、継続的に資金が流入していることから評判はいいと言えます。
まとめ:国内大型バリューに投資する優秀ファンド
以上、「大和住銀DC国内株式ファンド」の基本情報から特徴、組入銘柄、決算期ごとの運用成績、評判について紹介しました。
改めてまとめると、「大和住銀DC国内株式ファンド」はファンダメンタル価値比割安性(バリュー)を重視しており、国内大型バリューというカテゴリー内では相対的に優秀な成績を残しているファンドです。
ただ、近年はバリュー(割安)株よりもグロース(成長)株の方が上昇しやすい相場が続いていたことから他のカテゴリーと比較すると少し劣った運用成績となっています。
また、アクティブファンドなのでコストが少し高くなる点も注意が必要です。
つみたてNISAを利用して、国内のバリュー株に絞って投資をしたいという方には「大和住銀DC国内株式ファンド」は検討してみてもいいと思います。
ぜひ、本記事が「大和住銀DC国内株式ファンド」に興味を持たれた方の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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