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【徹底評価】コモンズ30ファンドの評判は?

【徹底評価】コモンズ30ファンドの評判は?
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コモンズ投信はひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)やセゾン投信に並ぶ独立系の資産運用会社です。

コモンズ投信会長の渋沢健さんは同じ独立系のセゾン投信の中野晴啓さんとひふみ投信の藤野英人さんと3人で草食投資隊を結成しています。

この3人は書籍やセミナーを通じて長期投資を日本に広める活動を行っているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

そんな長期投資を推進している独立系のコモンズ投信の主力商品である「コモンズ30ファンド」の評価や評判が気になっている方もいらっしゃると思います。

そこで本記事では「コモンズ30ファンド」の基本情報から特徴、組入銘柄、運用成績、評判を紹介します。

これから「コモンズ30ファンド」への投資を検討しているという方や既に保有している方にも役立つ内容となっておりますのでぜひ最後までご覧ください。

東条翔平
東条翔平
私は2018年よりつみたてNISAでの資産運用を開始し、つみたてNISAに関する情報発信を行っています。過去には大手証券会社に勤務していた経験もあります。

コモンズ30ファンドの基本情報

まずは「コモンズ30ファンド」の基本情報をまとめました。

ファンド名コモンズ30ファンド
運用会社コモンズ投信
設定日2009年1月19日
決算日毎年1月18日
購入時手数料3.3%(上限)
信託報酬【純資産総額500億まで】1.078%
【純資産総額500億を超える部分】0.979%
【純資産総額1000億を超える部分】0.869%
【純資産総額3000億を超える部分】0.748%
実質コスト1.240%
信託財産留保額なし
つみたてNISA対応
iDeCo対応(楽天証券)
備考
【2021/12/24時点】

「コモンズ30ファンド」は独立系資産運用会社コモンズ投信が運用を手掛けています。

コモンズ投信の名前の由来は共有地を意味する”コモングラウンド”からきているようです。

「コモンズ30ファンド」の設定日は2009年1月19日で決算日は毎年1月18日となっています。

購入時の手数料は販売会社によって異なるものの、直販のコモンズ投信や楽天証券などの主要なネット証券から購入すれば買付時手数料はかかりません。

信託報酬は純資産総額に応じて逓減されていく仕組みになっています。

  • 純資産総額500億円までの部分…1.078%
  • 純資産総額500億円〜1000億円未満の部分…0.979%
  • 純資産総額1000億円〜3000億円未満の部分…0.869%
  • 純資産総額3000億円を超える部分…0.748%

売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用を加味した実質コストは1.240%です。

「コモンズ30ファンド」はつみたてNISAやiDeCoの対象商品にもなっているので、投資をする際は税制優遇制度を活用しましょう。

コモンズ30ファンドの特徴

「コモンズ30ファンド」という名前を聞いて”30”という数字が気になった方もいるのではないでしょうか。

この30という数字には「30年の投資目線」で「厳選した30社」に投資をするといった意味が込められており、「コモンズ30ファンド」の最大の特徴とも言えます。

以下の6つが「コモンズ30ファンド」の基本方針として掲げられているので紹介します。(コモンズ投信のHPより)

  1. 投資の目線は30年とします。
  2. 投資対象は、原則として30銘柄程度とします。
  3. 企業との対話を重視します。
  4. 生活者(個人投資家)の参加する場を数多く提供します。
  5. 直接販売を主とします。
  6. 信託報酬の一部を社会貢献に活用します。

日本で長期投資を根付かせるための活動を行っているだけあって、投資の目線は30年とかなり長期スパンで捉えていますね。

また、投資対象も30銘柄に絞っているため、かなり集中投資の状態に近いです。

この投資対象先については、コモンズ投信が掲げる「5つの軸」(4つの力と企業文化)によって選定しています。

コモンズ30ファンドの企業評価の5つの軸
引用元:「コモンズ30ファンド」目論見書

特に企業の長期的な持続成長を評価するには「見えない価値」が重要だと考えており、目に見える財務情報だけではなく、企業文化や経営力やステークホルダーとの対話などの「見えない価値」に着目して投資先企業を厳選しています。

コモンズ30ファンドの組入銘柄

「コモンズ30ファンド」の2021年11月30日時点の組入上位10銘柄がこちらです。

 銘柄未来コンセプト組入比率
1東京エレクトロン精密テクノロジー4.10%
2KADOKAWA生活ソリューション4.00%
3味の素ウェルネス3.80%
4SMC精密テクノロジー3.80%
5シスメックスウェルネス3.80%
6クボタ地球開発3.70%
7ディスコ精密テクノロジー3.70%
8信越化学工業新素材3.70%
9ユニ・チャームライフサイクル3.60%
10ダイキン工業快適空間3.60%

誰もが知る日本の大手優良企業がズラリと並んでいますね。

コモンズ投信は未来コンセプトという独自の業種分類を用いていますが、上位の3つは「生活ソリューション」が16.4%、「ウェルネス」が15.1%、「精密テクノロジー」が14.7%とバランスがいいです。

「コモンズ30ファンド」の組入上位10銘柄を紹介させていただきましたが、コモンズ投信のHPでは30銘柄全てが公開されておりますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。(→コモンズ30ファンドの投資先企業一覧

決算期ごとの運用成績

続いて「コモンズ30ファンド」の設定日から12期までの決算期における基準価額と純資産総額の推移をまとめました。

基準価額期中騰落率純資産総額(百万円)
2009/1/19(設定日)10,000118
2010/1/18(1期)14,39645.20%462
2011/1/18(2期)13,398-6.00%986
2012/1/18(3期)11,489-14.20%1,383
2013/1/18(4期)14,32426.40%2,324
2014/1/20(5期)18,78232.50%4,173
2015/1/19(6期)21,13913.70%5,489
2016/1/18(7期)20,996-0.70%7,181
2017/1/18(8期)24,10215.90%8,669
2018/1/18(9期)30,97229.50%12,945
2019/1/18(10期)26,053-15.90%14,258
2020/1/20(11期)29,90315.70%18,842
2021/1/18(12期)34,57916.60%24,009
コモンズ30ファンドの運用成績のグラフ

ファンドが設定されてから12年の運用が続いていますが、ご覧の通り基準価額と純資産総額は右肩上がりで増加しています。

ただ、純資産総額は12期【2021/1/18】時点で約240億円となっており、同じ独立系のひふみ投信やセゾン投信と比較すると規模は小さいです。

続いて「コモンズ30ファンド」の1年、3年、5年、10年といった期間別のトータルリターン、標準偏差、シャープレシオをまとめました。

1年3年(年率)5年(年率)10年(年率)
トータルリターン16.12%11.32%10.71%13.66%
カテゴリー順位61位(325本中)31位(300本中)35位(274本中)15位(144本中)
標準偏差10.7617.2714.9215.46
カテゴリー順位219位(325本中)200位(300本中)164位(274本中)3位(144本中)
シャープレシオ1.50.660.720.88
カテゴリー順位51位(325本中)26位(300本中)18位(274本中)3位(144本中)
【2021/11/30時点】

3年、5年、10年といったどの期間を切り取ってもトータルリターンは年率で10%を超えています。

運用の効率性を示すシャープレシオは優秀なファンドの目安とされる1を割っていますが、同じ国内大型ブレンドのカテゴリー内では上位10%に入る成績を残しています。

モーニングスターのレーティングもカテゴリー内で上位10%のファンドにしか付与されない最高ランクの☆5を獲得しています。

国内の大型株式に集中投資をしたいという方は投資対象として検討するのはアリだと思います。

【評判】月次の資金流出入の推移

「コモンズ30ファンド」の評判を客観的に知るために月次の資金流出入額のグラフを見ていきましょう。

ファンドの資金が流入しているということは「コモンズ30ファンド」を購入している人が多くなっているということですし、逆に資金が流出している場合は運用成績に満足できずに解約した、もしくは利益確定等で売りが出ているという風に読み取れます。

以下が2021年11月30日時点の「コモンズ30ファンド」の月次資金流出入額のグラフです。

コモンズ30ファンドの月次資金流出入の推移
引用元:モーニングスター

年に数回は資金流出に転じる局面が多少は見られるものの、安定的に資金流入の状態が続いており評判はいいことが分かります。

長期投資を広める活動やセミナーも開催しており、投資家との対話も重視しているので「コモンズ30ファンド」に長期投資をするファンも多いです。

まとめ:30年目線で厳選した30企業に投資

以上、「コモンズ30ファンド」の基本情報から特徴、組入銘柄、決算期ごとの運用成績、評判について紹介させていただきました。

改めてまとめると、「コモンズ30ファンド」は独立系の資産運用会社コモンズ投信が30年の目線で厳選した国内の30企業に投資を行っています。

年々着実に基準価額と純資産総額も右肩上がりが続いていますが、アクティブファンドで信託報酬が1%前後と若干高いのが投資をする際の注意点です。

つみたてNISAやiDeCoを活用して、日本の大型株式に絞って集中投資をしたいと考えている人には「コモンズ30ファンド」はおすすめできます。

ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

【免責事項】
・本記事は投資に関する情報の提供を目的に作成したものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。
・また、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものでもありません。
・投資は自己責任でお願いします。

ABOUT ME
東条翔平
資産形成に興味を持ち、学生時代にAFP資格を取得。大学4年生からつみたてNISAをはじめ、現在まで継続中。大手証券会社に勤務していた経験あり。