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【2022年版】積立NISA対象米国株式インデックスファンド徹底比較!おすすめは?

積立NISA対象米国株式インデックスファンド徹底比較!おすすめは?
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  • つみたてNISAで米国株式インデックスファンドへの投資を検討しているが、どれを選べばいいか分からない…
  • 米国株式インデックスファンドをまとめて比較したい!
  • 米国株式インデックスファンドを選ぶポイントを知りたい!

つみたてNISA対象の米国株式インデックスファンドは全部で11本ありますが、特に初心者の方は「どれを選んだらいいのか分からない…」といった状態の人もいらっしゃると思います。

そこで本記事では、つみたてNISA対象の米国株式インデックスファンド全11本を分かりやすく比較できるように一覧にまとめました。

それぞれの米国株式インデックスファンドの純資産総額、コスト、運用成績等がパッと一目で確認できるようになっているので、参考にしていただければ幸いです。

また、インデックスファンドを選ぶ際に確認すべき3つのポイントや結局どのファンドがおすすめなのかについても言及しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

東条翔平
東条翔平

この記事を書いた人

  • AFP資格保有(FP実務経験あり)
  • 過去に大手証券会社に勤務していた経験あり
  • 金融系Webライター

インデックスファンド選びで重視したい3つのポイント

インデックスファンドの選び方が分かる!選ぶ基準は3つのポイントを意識すればOK!

インデックスファンドを選ぶ際には以下の3つのポイントを意識しましょう。

インデックスファンド選びの3つのポイント
  1. コスト
  2. 純資産総額
  3. ベンチマークとの乖離

インデックスファンドは目標とする連動指数が同じ場合、中身は変わらないのでこの3つの基準が大きく差別化できるポイントになります。

①コスト

投資信託にかかるコストは以下の3つがあります。

買付時手数料
投資信託を購入する時に販売会社である証券会社や銀行などで注文を取り次ぎするための対価として支払う手数料のこと。
信託報酬
投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のこと。ただし、別途支払うのではなく、信託財産の中から「純資産総額に対して〇%」といった形で毎日差し引かれる。
信託財産留保額
投資信託を解約する際に投資家が支払う費用のこと。ただし、別途投資家が支払うのではなく、「基準価額に対して〇%」といった形で解約代金から差し引かれる。

つみたてNISAの対象ファンドは「買付時手数料」がかからないので、意識すべきは「信託報酬」と「信託財産留保額」の2つです。

「信託報酬」は投資信託を保有する以上絶対にかかるコストなので、できる限り信託報酬が低いものを選びましょう。

「信託財産留保額」に関してはかかるものとかからないものがあるので、信託財産留保額がかからないものを選ぶようにしましょう。

②純資産総額

インデックスファンドに投資をする場合、できる限り純資産総額が大きいファンドを選ぶのも鉄則です。

理由は以下の2点。

  • 信託報酬が引き下がる可能性がある
  • 繰上償還される可能性が低くなる

純資産総額が大きいと規模のメリット(=スケールメリット)によって経費率を抑えられるようになり、結果として信託報酬が引き下がる可能性があります。

そして、純資産総額が大きいほど繰上償還される可能性が低くなります。

繰上償還
ファンドの運用資産が少なくなり、効率のいい運用が難しくなった場合などに信託期間の途中で運用を中止し、償還すること。繰上償還が決まると、受益者(=ファンドの保有者)に受益権の口数に応じて信託財産が返還される。

せっかく長期の視点で運用をしようと考えているのに、途中で繰上償還してしまうと再度運用の計画を立て直さなければなりません…

以上の2つの観点を踏まえると、純資産総額の目安としては30億円以上が望ましいと言われているので、特に初心者の方はこの数字を意識してみてください。

③ベンチマークとの乖離

これまで紹介してきたコストと純資産総額よりも重要度は落ちますが、ベンチマークとの乖離も確認しておくとさらに良いです。

対象となる指数への連動を目指していても売買のタイミングや偏りなど様々な条件が組み合わさった結果、ファンドの成績がベンチマークとズレてしまうことをトラッキングエラーと言います。

そして、覚えていただきたいのはこのトラッキングエラーは小さいほうがいいということです。

一般的にはいいインデックスファンドはトラッキングエラーが小さく、悪いインデックスファンドはトラッキングエラーが大きくなる傾向があると言われています。

インデックスファンドの運用者の腕の見せ所でもあるので、1つの参考にしていただければと思います。

≫インデックスファンドの選び方が分かる!選ぶ基準は3つのポイントを意識すればOK!

【徹底比較】米国株式インデックスファンド

つみたてNISA対象の米国株式インデックスファンドは全部で11本あります。

そして、ベンチマーク(対象指数)は以下の2つに分けられます。

S&P500
米国株式の代表的な株価指数の1つ。時価総額加重平均で算出される。米主要セクターを代表する500社で構成され、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーする。米S&P(スタンダート・アンド・プアーズ)社が算出。
CRSP U.S. Total Market Index
米国の大型・中型・小型、さらには超小型(マイクロキャップ)株も対象としており、米国株式市場の時価総額のほぼ100%をカバーする。時価総額加重平均で算出される。CSRP(米証券価格調査センター)が算出。

それぞれの対象指数ごとにコスト、純資産総額、トラッキングエラー、運用成績を比較できる仕様にしているので、ぜひ参考にしてください。

S&P500

S&P500

「S&P500」は米国株式の代表的な株価指数の1つで、時価総額加重平均で算出されています。

GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)など世界を代表する企業をはじめ、アメリカの主要企業約500社に投資ができるのが魅力です。

S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)社が算出しており、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。

つみたてNISA対象のS&P500指数に連動するインデックスファンドは9本あります。

【横にスクロールできます】

ファンド名設定日決算日純資産総額
【百万円】
信託報酬
【税込】
実質コスト信託財産留保額トラッキング
エラー【1年】
年率リターン
【1年】
年率リターン
【3年】
年率リターン
【5年】
年率リターン
【10年】
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド2019/9/269月14日480,8870.0938%0.105%なし30.57%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)2018/7/34月25日1,009,6950.0968%0.124%なし3.5830.76%22.22%
SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)2020/7/2211月20日2,7810.0968%0.128%なし30.37%
つみたて米国株式2020/3/66月25日1,6730.22%0.256%なし3.5830.59%
Smart-i S&P500インデックス2020/7/296月25日3,6480.242%なし29.91%
iFreeS&P500インデックス2017/8/319月7日47,6490.2475%0.277%なし3.5830.54%22.10%
NZAM・ベータ S&P5002020/2/1312月11日1500.264%0.440%なし3.6130.27%
米国株式インデックス・ファンド2017/9/293月10日23,0190.495%0.578%0.10%3.5930.30%21.84%
農中<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P5002017/12/1911月15日5,8710.495%0.653%なし29.98%21.55%
【2022/2/10時点】
  • 純資産総額:2022/2/10時点
  • トラッキングエラーの数値は楽天証券より引用

→数値が小さいほどベンチマークとの乖離が小さい

≫トラッキングエラーの調べ方をわかりやすく解説します!【目安よりも比較が重要】

総合的な観点を踏まえると、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」がおすすめです。

純資産総額は1兆円という大台を突破するなど投資家からも圧倒的な支持を集めていますし、年率リターンも1番良い成績を収めています。

次点として「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」、「SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)」が挙げられます。

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」はマザーファンドを通じて「バンガード・S&P500 ETF」(VOO)を購入している点が他とは違い、コスト面では最安です。

「SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)」は2022年1月につみたてNISAに採用されたファンドで、コストも非常に小さいです。

ただ、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と比較すると、現時点では大きな優位性は確認できません。

CRSP U.S. Total Market Index

CRSP U.S. Total Market Index

つみたてNISA対象の米国株式インデックスファンドには「CRSP U.S. Total Market Index」というベンチマークもあります。

こちらはCSRP(米証券価格調査センター)が算出しており、米国の大型・中型・小型、さらには超小型(マイクロキャップ)株も全て含んでいます。

そのため、米国株式市場の時価総額のほぼ100%をカバーしています。

「S&P500」指数との違いを簡潔にまとめました。

S&P500CRSP U.S. Total Market Index
投資対象大型大型/中型/小型/超小型
構成銘柄数約500約4,000
米国株式市場のカバー率約80%約100%

ご覧のように、超小型株まで含めて米国株式市場全体に幅広く投資したいという方は「CRSP U.S. Total Market Index」をおすすめできます。

つみたてNISA対象の「CRSP U.S. Total Market Index」に連動するインデックスファンドは2本あります。

ファンド名設定日決算日純資産総額
【百万円】
信託報酬
【税込】
実質コスト信託財産留保額年率リターン
【1年】
年率リターン
【3年】
年率リターン
【5年】
年率リターン
【10年】
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド2021/6/297月11日56,3230.0938%なし
楽天・全米株式インデックス・ファンド2017/9/297月15日487,6210.162%0.187%なし25.55%21.21%
【2022/2/10時点】

ちなみに両ファンドとも「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を購入する形式を取っています。

単純にコストの比較をすると「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」の方が低くて魅力的ではありますが、運用歴が短いため比較できるデータが揃っていません。

まとめ:株式投資の王道は米国株式

以上、つみたてNISA対象の米国株式インデックスファンド全11本を徹底比較しました。

米国株式は株式投資の王道の投資先です。

先進国ながら人口が増加していますし、世界的に優れた技術を持つ企業が多く、資本の効率性も非常に高くなっています。

長期的な視点で経済成長するための土台がしっかり整っていますし、基本的には米国の株式市場が中心となって世界の株式市場は動いています。

米国株式市場に幅広く分散投資を行うといった選択は資産形成において非常に有効だと思いますので、ぜひつみたてNISAを活用して米国株式インデックスに投資をしてみてください。

≫【経済成長理論】米国株式インデックスが長期投資に最適な理由

本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

*本記事はあくまで個人が作成した記事であり、情報の確実性を保証するものではありません。また、投資は自己責任でお願いします。

ABOUT ME
東条翔平
資産形成に興味を持ち、学生時代にAFP資格を取得。大学4年生からつみたてNISAをはじめ、現在まで継続中。大手証券会社に勤務していた経験あり。