上記のような悩みを抱いている方にぜひとも読んでいただきたい本があります。
モーニングスターの代表朝倉智也さんの著書『「つみたてNISA」はこの7本を買いなさい』です。
本書はつみたてNISAの制度概要からリバランスまで網羅的に分かりやすく解説されているので、これからつみたてNISAを始める際の入門書として最適だと思います。
また、つみたてNISAで選ぶべきファンドの基準等もしっかり解説してくれている点も素晴らしいです。
本記事では、『「つみたてNISA」はこの7本を買いなさい』のおすすめポイントとつみたてNISAのファンドの選び方について私の感想を交えながら紹介していきます。
つみたてNISAについてグッと理解が深まるような内容になっている本ですので、ぜひ本記事を参考に興味を持たれた方は本書を読んでみてください。
『「つみたてNISA」はこの7本を買いなさい』のおすすめポイント
私がこれからつみたてNISAを始めようと考えている人に対して本書をおすすめしたいポイントが以下の3つです。
- 中立的な立場で評価がされている
- つみたてNISAを始める前に知っておきたい事項について簡潔に学べる
- つみたてNISAでファンドを選ぶ基準や考え方が非常に参考になる
中立的な立場で評価がされている
まず、1つ目のポイントが中立的な立場で評価がなされているということです。
本書の著者の朝倉智也さんは投資信託の中立的な評価機関であるモーニングスター株式会社の代表です。
本書以外にも「つみたてNISA(投資信託)はこの〇本~」みたいな本は出ているんですが、資産運用会社関係の人の執筆が多くて、立場的に自社商品の紹介をせざるを得ないんですよね。
その点、本書は中立的に投資信託を精査しているモーニングスターのトップが執筆しているので、読み手側にもバイアスがなくなるのが良いです。
つみたてNISAを始める前に知っておきたい事項について簡潔に学べる
2つ目のポイントがつみたてNISAを始める前に知っておきたい事項についても分かりやすく簡潔に学べるということです。
具体的にはつみたてNISAの制度が始まった背景やつみたてNISAの制度概要、長期で投資信託を積み立てることの有効性などが学べます。
いずれの内容もつみたてNISAを始める前にぜひ知っておきたい事項になりますし、プロが初心者にも分かりやすい表現で紹介してくれているので読みやすいはずです。
どういった内容が学べるのか、一応目次を紹介しておきますね。
『「つみたてNISA」はこの7本を買いなさい』の目次
第1章 つみたてNISAってどんな制度?
第2章 投資をせずに資産を築くのが難しいワケ
第3章 これだけわかれば怖くない!資産運用のイロハ
第4章 最強の資産形成法は「投信の積み立て」だと言えるワケ
第5章 つみたてNISAのお勧め投信、7本を大公開!
第6章 制度の使い分け方&メンテナンス方法を押さえよう
つみたてNISAでファンドを選ぶ基準や考え方が非常に参考になる
3つ目は本書の最大のポイントとも言えるつみたてNISAで選ぶべきファンドの基準や考え方が非常に参考になるということです。
私自身もつみたてNISAを始める前はそうでしたが、どのファンドに投資をすべきかって選択肢が多すぎて結構迷いますよね…
つみたてNISAは金融庁がラインナップを厳選していますが、それでも170本近くのファンドがあります。
でも、投資をすべきファンド選びの基準や考え方を学べば、一気に対象を絞ることができるんです!
そして、1度知識を身につけてしまうと、投資のラインナップが追加されたり、変わったりしたとしても焦ることなく対応できます。
では、最後に朝倉さんが考えるつみたてNISAで選ぶべきファンドの考え方について紹介していきますね。
つみたてNISAのファンドはこうやって選ぶべし!
つみたてNISAは長期にわたって投資信託を積み立てていく投資手法になりますので、運用期間が10年、20年と長期にわたることが前提で考えられています。
その前提に基づき、朝倉さんがつみたてNISAで選ぶべきファンドのポイントをまとめてみました。
- 株式100%(国内株式20%、先進国株式50%、新興国株式30%)を推奨
- 原則としてインデックスファンドを推奨
- より分散を図るという観点から大型から小型まで幅広く含むファンドを推奨
まず、運用期間が10年、20年と長期で取れるのであれば、5%を超える運用利回りを目指すポートフォリオとして「株式100%(内訳は国内株式20%、先進国株式50%、新興国株式30%)」を勧めています。
理由としては、リスクは運用期間が長くなれば低減するので、10年、20年継続する積み立て投資であれば、期待収益が高い株式のみのポートフォリオで積極的に運用した方が目標を達成しやすいとの考えがあるからです。
そして、原則としてつみたてNISAではインデックスファンドを推奨しています。
その理由は以下の2つです。
1つ目が長期の積み立て投資を行っていくうえではコストが非常に重視すべきポイントになるということ。
2つ目がアクティブファンドにも素晴らしいものはあるが、初心者がそれを見つけるのは時間や手間がかかるし、さらにその後も優れた運用が継続できるかどうかウォッチする必要があるということ。
これらの理由から初心者にはインデックス投資を推奨していますが、私も非常に賛同できる考え方です。
そして、最後により分散を図るという観点で大型から小型まで投資対象を幅広く含む方を推奨しています。
例えば、日本株に連動するインデックスなら225銘柄にしか投資できない「日経平均株価」よりも約2000銘柄に投資ができる「TOPIX」、全世界株式に連動するインデックスなら小型株は含まない「MSCIオール・カントリー」よりも大型から小型まで幅広く含む「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」を選ぶといった感じです。
以上、これらの3つを基準につみたてNISAで買うべきおすすめの7本が紹介されているのですが、本書の執筆時点が2018年2月と時間が経過してしまっているのでここでは掲載を控えさせていただきます。
まとめ:つみたてNISAの入門書として最適
以上、モーニングスター代表の朝倉智也さんの著書『「つみたてNISA」はこの7本を買いなさい』のポイントを紹介させていただきました。
冒頭でもお伝えしたように、本書はつみたてNISAについて中立的な立場から網羅的に分かりやすく解説されている内容となっているので、つみたてNISAについてこれから理解を深めていきたいという人には最適な本だと思います。
ぜひ、気になった方は本書を手に取って読まれてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。