- 「野村スリーゼロ先進国株式投信」って信託報酬が0%だけど、投資しても大丈夫?
- 「野村スリーゼロ先進国株式投信」の詳しい内容や特徴を教えてほしい!
- 「野村スリーゼロ先進国株式投信」の評判や評価が気になる…
つみたてNISA対象のインデックスファンドの中で最も低コストなのが「野村スリーゼロ先進国株式投信」です。
優秀なインデックスファンドだと0.1%前後の信託報酬を設定していますが、「野村スリーゼロ先進国株式投信」の信託報酬は驚愕の0%となっています。
“スリーゼロ”の名が意味するとおり、投資信託でかかる3つのコスト「買付時手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」が一切かかりません。
このように聞くとすごく魅力的に感じるかもしれませんが、現時点で「野村スリーゼロ先進国株式」は野村證券もしくはLINE証券でしか取り扱っていないんです。
本記事では、「野村スリーゼロ先進国株式投信」について様々な観点から徹底評価を行い、「野村スリーゼロ先進国株式投信」との付き合い方を解説していきます。
本記事を読んでいただければ「野村スリーゼロ先進国株式投信」に関する内容の理解を深めていただけるかと思いますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
この記事を書いた人
- AFP資格保有(FP実務経験あり)
- 過去に大手証券会社に勤務していた経験あり
- 金融系Webライター
野村スリーゼロ先進国株式投信の基本情報
「野村スリーゼロ先進国株式投信」の基本情報をまとめました。
ファンド名 | 野村スリーゼロ先進国株式投信 |
運用会社 | 野村アセットマネジメント |
運用形態 | インデックスファンド |
ベンチマーク | MSCI KOKUSAI |
設定日 | 2020年3月16日 |
決算日 | 12月20日 |
信託報酬 | 【~2030/12/31】0% 【2031/1/1~】0.11%以内 |
実質コスト | 0.033% |
信託財産留保額 | なし |
つみたてNISA | 対象 |
取扱証券会社 | 野村證券、LINE証券 |
「野村スリーゼロ先進国株式投信」は野村アセットマネジメントが運用を手掛けているインデックスファンドで、「MSCI KOKUSAI」に連動する投資成果を目指しています。
- MSCI KOKUSAI Index
- 米MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が公表する世界の先進国を対象とした時価総額加重平均型の株価指数。日本を除く22の先進国の上場株式で構成される。
つみたてNISAの対象商品にも選ばれていますが、現時点での取り扱いは野村證券とLINE証券の2社だけです。
「MSCI KOKUSAI」に連動するインデックスファンドの中でも最も低コストなので魅力的ですが、SBI証券や楽天証券では投資することができません。
個人投資家の立場からすると2030年12月31日まで一切コストがかからないのは非常に嬉しいことですが、逆に資産運用会社の立場で考えると無報酬でファンドを運営していることになるのであまり販売先を増やしたくないのが本音ではないでしょうか。
通常、信託報酬0%のファンドを運営するメリットはないので、おそらく以下のような思惑があるのではないかと思います。
- 2030年までは純資産総額を増やし続けることに注力して2031年以降で収益化を狙っている
- 信託報酬0%を魅力に、野村證券やLINE証券(野村証券も出資)でつみたてNISAを始める人を増やしたい
先進国株式インデックスファンドには既に「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」や「ニッセイ外国株式インデックスファンド」といった強者がいるので、後発として「野村スリーゼロ先進国株式投信」がどこまで伸びるかは楽しみです。
野村スリーゼロ先進国株式投信の特徴
「野村スリーゼロ先進国株式投信」の最大の特徴は2030年12月31日まで信託報酬が0%であるということです。
期限付きとはいえ、つみたてNISA対象のインデックスファンドで信託報酬が一切かからないのはこのファンドのみになります。
2031年1月1日以降に関しては、信託報酬が年率0.11%以内になる見込みです。
また、直近の決算報告書をもとに確認したところ、売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用を加味した実質コストは0.033%でした。
ファンドの中身に関しては「MSCI KOKUSAI」に連動する運用成果を目指したインデックスファンドですので、他の先進国株式インデックスファンドと大して変わりません。
他社の先進国株式インデックスファンドとの比較
つみたてNISA対象の先進国株式インデックスファンドで低コストで人気がある商品には
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス
- ニッセイ 外国株式インデックスファンド
の2つがあります。
これら2ファンドと「野村スリーゼロ先進国株式投信」を比較した表が以下です。
ファンド名 | 設定日 | 純資産総額 【百万円】 | 信託報酬 【税込】 | 実質コスト | 年率リターン 【1年】 |
野村スリーゼロ先進国株式投信 | 2020/3/16 | 2,689 | 0% | 0.033% | 21.26% |
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 2017/2/27 | 277,615 | 0.1023% | 0.146% | 21.13% |
ニッセイ 外国株式インデックスファンド | 2013/12/10 | 339,285 | 0.1023% | 0.160% | 21.01% |
「野村スリーゼロ先進国株式投信」は後発なので、純資産総額は相対的に小さいですが、それでもインデックスファンドの純資産総額の一つの目安である30億円が見えています。
そして、信託報酬の差が年率リターンにも影響しており、これら3ファンドの中でも運用成績が最も良くなっていることが分かります。
【評判】月次の資金流出入に注目
「野村スリーゼロ先進国株式投信」の評判を客観的に知るために月次の資金流出入額のグラフを見ていきましょう。
ファンドの資金が流入しているということは「野村スリーゼロ先進国株式投信」を購入している人が多くなっているということです。
逆に資金が流出している場合は運用成績に満足できずに解約した、もしくは利益確定等で売りが出ているという風に読み取れます。
以下が2022年2月28日時点の「野村スリーゼロ先進国株式投信」の月次資金流出入額のグラフです。
まだまだ月次の資金流入額は小さいですが、着実に増加していることが分かります。
「野村スリーゼロ先進国株式投信」に投資する人が増えており、客観的に見ても評判はいいと言えるのではないでしょうか。
まとめ:野村スリーゼロに投資をしてもいい人
以上、信託報酬が0%で話題の「野村スリーゼロ先進国株式投信」について様々な観点から意見を述べさせていただきました。
「野村スリーゼロ先進国株式投信」は2030年12月31日まで信託報酬が0%というのが大きな魅力で、徐々に投資する人も増えて人気が上昇しているファンドです。
ただ難点なのが、野村證券とLINE証券でしか取り扱っていないということになります。
最後に「野村スリーゼロ先進国株式投信」に関する投資スタンスについて私の考えを述べます。
結論、既に低コストの先進国株式インデックスファンドに投資をしている人はわざわざ乗り換える必要はなく、これからLINE証券でつみたてNISAを始める人は選択肢の1つとして考えるのはアリだと思います。
「野村スリーゼロ先進国株式投信」は「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」や「ニッセイ外国株式インデックスファンド」よりも信託報酬が0.1%程度低いため、運用成績も0.1%ほど良くなっていますが、そこまで気にするほどの差ではありません。
わざわざ0.1%程度の信託報酬のためにファンドを入れ替えるのは得策ではないので、既に低コストの先進国株式インデックスファンドに投資をしている人はそのままで大丈夫です。
そして、「野村スリーゼロ先進国株式投信」に投資をしてもいい人はこれからLINE証券でつみたてNISAを始める人です。
LINE証券のつみたてNISAでは、業界最低水準の低コストを目指すインデックスファンド「eMAXIS Slimシリーズ」が揃っているので、
- eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
- 野村スリーゼロ先進国株式投信
- eMAXIS Slim新興国株式インデックス
を組み合わせることによって、低コストで幅広く全世界株式に分散投資することが可能です。
LINE証券はスマホ1つで資産運用を完結することができ、20代投資家が選ぶ「スマホ利用で使いやすい」ネット証券No.1にも選ばれているのでつみたてNISAも始めやすいです。
ぜひ、興味がある方はLINE証券でつみたてNISAを始めてみてください。